インプラントにかかる費用

インプラント治療の費用は、健康保険の適用外である自由診療です。インプラントの治療費は、材料費(インプラント本体と人工歯)、検査代、手術代などの合計金額となることが一般的です。したがってインプラントの本数が増えると、必要な材料の量が増えて材料費が上がります。それに対して、検査代や手術代などは変わらないので、本数が多いほど一本あたりの治療費が安くなるといえるでしょう。


また、人工歯(上部構造)の値段もさまざまです。最も高額なのがオールセラミックで、金属で裏打ちしたセラミック(メタルボンド)、金合金などの金属はこれよりも安価になります。そして、合計金額は、各歯科医院が任意に決められるため、ばらつきがあるようです。


このばらつきの理由としては、インプラント本体の値段が種類によって異なることが考えられます。多く使用されていて安全性に問題が少ないことが確認されている製品は値段も高くなると思います。また、手術の安全性がどれだけ確保されているかも治療費任意に関わってきます。たとえば、感染予防のために器具は使い捨てのものにしている、専用の手術室を設置している、歯科麻酔医を立ち合わせているかなどです。


ほかに、歯科医師の説明の時間を長く取っていたり、最適な人工歯を作るため何度も調整したりするなど、目に見えない部分にも労力をかけていれば、それが治療費に反映されていることもあるようです。


まとめると、インプラントの治療費には、必要経費以外にも良い治療のためにかけてきた経験や、専門医としての価値、地域性なども反映されていると考えると良いでしょう。