オールオンフォーは、上か下、あるいは両方のあごに全く歯がない人でも可能とされるインプラントです。通常、一定の本数の歯がなければ人工歯を支えることが困難になります。しかし、オールオンフォーでは全体の歯にかかる力を計算し、4本のインプラントで支えるというのです。

オールオンフォーで使う人工歯は連結しています。形状は、総入れ歯のようなものをイメージしてもらえばよいでしょう。多くの場合、手術は一回で終わり、当日に仮の人工歯を入れるので、すぐに使うことも可能なようです。

オールオンフォーのメリットは、見た目が良いことと、かめる歯がその日のうちに手に入ることだと思います。また、骨の量が少なくても手術ができる可能性が高く、骨移植などの手術は不要のようです。

ただし、新しい治療法なので、慎重になる歯科医師もいます。この歯科医師は、当日のうちに噛めるようにするので、インプラントと骨がしっかり結合しているかという点が十分に確認できず、不安が残ると話します。支えているインプラントの本数が少ないため、一本に何かあったときのリスクが大きいと思われる点も不安視しているそうです。

オールオンフォーは特殊な治療なので、経験豊富な歯科医師を見つける必要があります。また、診断と治療計画のために医科用のCTなどの設備をそろえなければならないそうです。

オールオンフォーはどこの歯科医院でもできる治療とはいえません。しかし、インプラントの数が少なく、手術も一回で終わる、通常のインプラント治療より費用が安く抑えられるというメリットもありますので、対応している歯科医師を探してみてはいかがでしょうか。